2011-01-01から1年間の記事一覧

『帰ってきた天装戦隊ゴセイジャー last epic』

戦隊シリーズの人気作『侍戦隊シンケンジャー』ではTVシリーズ終了後、恒例の新旧戦隊VSシリーズとは別に、終了した戦隊の単独Vシネマ作品として『帰ってきた侍戦隊シンケンジャー特別幕』がリリースされました。『シンケンジャー』の後番組『天装戦隊ゴセイ…

超世紀全戦隊(違)大集合

今年の6月に劇場公開された『ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦』を先日観ました。スーパー戦隊最新作『海賊戦隊ゴーカイジャー』のキーコンセプトである歴代35戦隊の揃い踏みと、既存の新旧戦隊VSシリーズに当たる「ゴーカイジャ…

“救世主”ガンダムの行く先は

『機動戦士ガンダムAGE』で主人公フリット・アスノ役を演じている豊永利行さんのブログより。 ガンダム…豊永はやらせていただいて、面白いなぁと思っています( ̄∀ ̄) 表現の自由でもあり解釈の自由でもありますから、様々な意見が飛び交って当然かと思います…

シンデレ~ラに呪われ~る

久しぶりに文明論めいた本を読みたくなって、中沢新一『人類最古の哲学 ─ カイエ・ソバージュ(1)』(講談社選書メチエ)を読んでいた。シリーズ講義録の第一巻として出版されたもので、レヴィ=ストロース等の構造主義人類学や南方熊楠の論考に依拠しつつ…

名犬ジョディー

たまには軽い文化論エッセイでも読もうかと思って本屋に入ったのはいいけれど、買ったのは『石橋湛山評論集』(岩波文庫)。いったいどこまでソッチ系の人やねん俺。 まあそれはともかく、この評論アンソロジーの最初に収録されているのは明治45年の『問題の…

お楽しみ

今の携帯電話の機種を使い始めて2年と数か月。 (略) いつまでもそのままにしていてもいけないなと思って、手に取り、電話帳や受信/送信メール、履歴等データを消去していき、最後にあまり使わなかったなぁとアプリを消そうとしたら、某有名RPGのアプリが入っていた。 (…

存在と時間…?

映画評の記事の一節より。 植物。 これは実は生き物であり、そして私たちと生きているスパンがまったく異なる。そして、自然の生き物とは、人間も含め、みな、これはどう言えばいいのか、まあ、嬉しくも、そして悲しくも、各自、生きているスパンが完全に食…

face to ace

「聖飢魔II」のギタリストだったエース清水長官ことACE氏が、1999年の聖飢魔II解散後(その後一時的な“再結集”もありましたが)に元グラスバレーの本田海月(本田恭之)氏と立ち上げた、「face to ace」というユニットがあります。 実際にface to aceとして…

影響

ネット環境の普及によって、それ以前には世間一般に見えなかったために知られることもなかったいろんな物事が、不特定多数の人々の前にどんどん可視化されていった。Windows95のブームをきっかけにして日本でインターネット利用が広まり始めた頃、このような…

技術合理性

○ 社会学者や哲学者が原子力に終止符を打った 「原子力リスクの分析を技術者だけに任せてはいけない」と判断したドイツ人(中)(日経ビジネスONLINE 2011/9/2) 第一次大戦のクレマンソー仏首相が言ったという「戦争は将軍に任せておくには重大すぎる」とい…

総集編としての「完結編」

1983年に劇場公開された『宇宙戦艦ヤマト完結編』は、終わる終わると言いながらそれまで延々と続いてきた『宇宙戦艦ヤマト』シリーズに一応ピリオドを打つ作品という名目になっていた。既に『さらば宇宙戦艦ヤマト』の時点で“さらば”しなかったという前科が…

“専門家”の需要

昔は弁護士等と並んで、仕事に困ることが決してない種類の“士業”として認識されていた公認会計士ですが、最近では企業の経費節減に由来する監査報酬の全体的な低減傾向などを受けて、公認会計士試験合格者の第一の受け皿だった大手監査法人が採用数を絞るよ…

やんちゃ

・Wham! maxell UD-1/UD-2 CM(ニコニコ動画) このCMに使用されている曲はWham!の「Bad Boys」と「Freedom」なのですが(出ているのは本物のWham!の二人)、どちらもちょっとオリジナルと歌詞が違うようです。 「Freedom」のほうについては、CM用の歌詞を書…

背景

私は、「自分に自信がない」という言葉を聞く度に、「『自分に自信がない』と言い切ってしまう『自信』は一体どこからやってくるのか?」を問うようにしているのだが、最近は「自分」について過剰言及する「自分」について考えさせられることも少なくない(…

臨場感

いま読んでいる、半世紀ほど前にアフガニスタン奥地の少数民族を探訪した人類学者の紀行文より。 荒涼さというのなら、それはそれである味をもっているものだ。これは荒涼というのでもない。荒涼というには、あまりにも光があふれすぎている。スピッツベルゲ…

自己立法

ちょっと「あるある」と思ってしまった話。 ・「IFRSは経理部員にウケが悪く、監査人にはウケがいい」(2011/7/26) これ、「ルール」の捉え方によってかなり感覚が変わってくるんでしょうね。もっと正確には、「ルール」と自分の仕事の関係の考え方というか…

セシウムさん

「セシウムさん」騒動を見ていて思ったのが、組織の業務プロセス管理はちょっとした不注意や見落としで大事故につながるものだなぁ、ということの再確認でした。 たぶん発端は他人に見せることなどまるで想定していなかった、ほんの内輪だけの不謹慎ジョーク…

ニュアンス

世間一般と同様に、Twitterでも時々ちょっとしたトラブルが起きたりします。 以前に起きた論争では、他人の発言をリツイート(引用)した時に、発現の省略や言い換えは許されるのかということが論点になっていました。省略箇所を示すような表示があればまだ…

シージェッター海斗

90年代後半から2000年代にかけて、全国各地でご当地を守るローカルヒーローが続々登場しました。中には、最古参企画の一つである鹿児島の「離島戦隊タネガシマン」や、企画の完成度の高さで話題になった秋田の「超神ネイガー」(テーマソングを歌うはあの水…

特殊な“商品”

・Togetter - 授業中の出来事をWeb上に利害関係者の許可無く「晒す」ということについて ・「ヘドがでるけどナ」と書いた学生 ─ Ohnoblog 2 2011/7/30 この話題を見かけた時に一番最初に連想したのは、東映の白倉伸一郎プロデューサー(平成仮面ライダーシリ…

紳士協定

遅ればせながら、pixivとカオスラウンジを巡る騒動についての話題をちょっと追っかけていた。 この件では著作権と二次創作の関係が主要な視点としてよくクローズアップされているように見受けられるけど、実際のところこれは重要ではあってもあくまで背景的…

ユートピア小説の中の秘密情報機関?

晩年のフランシス・ベーコンが書きかけていた未完の小説『ニュー・アトランティス』は、大航海時代と相次ぐ地理的発見からインスピレーションを受けつつ、ルネサンス以降の新しい時代精神を反映して、当時のヨーロッパとは異なった形で構築された理想的な架…

きれいなダロス、混沌のダロス

「世界初のOVA」として、1983年から84年にかけてリリースされた『ダロス』を見た。 スタッフクレジットでは鳥海永行氏と押井守氏の名前がそれぞれ「原作」と「監督」に分かれているが、実際には全4話(ビデオ4巻)の中で監督を分担していたらしい。ネット上…

三日限りの掟

『戦闘メカ・ザブングル』の最後のあたりを見返していた。大まかな筋立ては何となく覚えていたけれど、だいぶ昔に見たきりなので細かいところはすっかり忘れていた。 イノセントとシビリアンの最後の決戦で、イノセント最後の根拠地・ポイントXに突入しよう…

現実か、過去か

現実にありそうでどこにもないものを次々と生み出してきたクラフト・エヴィング商會の6年ぶりの新作『おかしな本棚』(朝日新聞出版)。そこに出てくるのは、「金曜日の夜の本棚」や「声が聞こえる本棚」など31のテーマに沿って並べられたおよそ700冊…

“未来派”の十年

私は日本の社会はどこかがおかしい、と感じている。女の子たちは、楽しいのは若い時だけ、と妙に明るくはしゃいでいる。若者たちが将来に向けて、大人になることに希望を持っていない。若者だけでなく社会全体が、大人になっていつかは死ぬという現実、日本…

リングを降りた者へのまなざし

今日開催された『まどか☆マギカ』オンリーイベントは、企画当初より参加者が大幅に増えたせいもあって運営面などで混乱していた部分もあったらしいが、ともあれ一作品オンリーとしてはかなりの盛況だったようだ。本作は非常に大きな話題を呼んだ作品となり、…

天装戦隊ゴセイジャー VS シンケンジャー エピックon銀幕

今年の初めに劇場公開された、毎年恒例の新旧スーパー戦隊VSシリーズです。元々Vシネマとして毎年ビデオ(DVD)リリースされていたシリーズで、一昨年の『ゴーオンジャーVSゲキレンジャー』が事情により急遽劇場公開されて予想外の興行成績を収めてからは、…

理性の国?

…… それにしてもこのフランス人の先生の日本に関する質問は難しい。「なぜ日本人は全て"仕方ない"で 片づけてしまうのか?」に始まり、「若い人はなぜ暗い色の服を着るのか」等々。こういう質問に対 していろいろ考えて答えるのは面白い。けど、授業の半分以…

ゆっくりとした街

まず住んでみたい街の筆頭は、仙台です。 ここはもう、私にとっては大切な街なのです。心の故郷ですもの。いつか移り住みたいと本気で思っています。 仙台の駅前なんて、「ここ東京?」と思うくらいに都会的な雰囲気なのですけど、街を包む空気が全然違うの…