セシウムさん

セシウムさん」騒動を見ていて思ったのが、組織の業務プロセス管理はちょっとした不注意や見落としで大事故につながるものだなぁ、ということの再確認でした。
 たぶん発端は他人に見せることなどまるで想定していなかった、ほんの内輪だけの不謹慎ジョークだったのでしょうが(人目につかないところではそんなコミュニケーションだってありますよね)、オンエアまでの間にブレーキ要因・フィルター要因が働かなかったせいで、内輪の言葉がそのまま外向きの“公”の言葉として電波に乗ってしまったからさあ大変。

テロップに「怪しいお米セシウムさん」 (2011年8月5日)

 東海テレビの情報生番組「ぴーかんテレビ」で4日、視聴者プレゼントの岩手県産ひとめぼれ10キロの当選者として「怪しいお米セシウムさん」などの架空の名前をテロップ表示するトラブルが起き、同局が謝罪した。
 不適切なテロップが表示されたのは午前11時3分35秒から23秒間。出演者らは稲庭うどんのテレビ通販を行っていたが、画面には岩手県産ひとめぼれの当選者発表のテロップが表示された。当選者3人の名前の欄には「怪しいお米セシウムさん」「汚染されたお米セシウムさん」などと書かれていた。
 同局によると、50代の男性外部スタッフがこのテロップを作成したという。本来は当選者の名前を入れる予定だったリハーサル用の仮テロップが、操作ミスでそのまま放送されてしまった。岩手県産ひとめぼれは、同番組の「夏休みプレゼント主義る祭り」の視聴者プレゼントのひとつで、当選者は番組終了までにあらためて発表した。
(略)
 番組放送後、同局には午後10時までに電話とメールを合わせて450件以上の抗議が殺到したという。JA岩手県中央会は「岩手県産米ファンに不安を与える重大事件。岩手の米農家を愚弄(ぐろう)するものだ」と抗議。達増拓也知事は「復興に全力を挙げて取り組む本県を誹謗(ひぼう)中傷するものだ」と抗議文を東海テレビに送った。

http://www.asahi.com/showbiz/nikkan/NIK201108050047.html