2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧

Web上のことば

今日は「保護者の勉強会」の日でした。毎月1回、生徒と一緒に登校、親として大人としての「勉強」をしていただきます。 今日のテーマは「ケータイ」でした。私は、いちおうそういう世界に精通している者として、いろいろなトラブルの可能性とその対処法を説…

パターン

「パターン」とは、その定義からして、複数回表れるものだ。宇宙に一度しか表れない構造は、パターンとは言わない。しかし、一見すると違うものを「同一である」と見なすことができれば、それはパターンになりうる。このように、パターン認識のためには抽象…

偶然と憎悪

先週読んでいた、成田龍一『増補 〈歴史〉はいかに語られるか ─ 1930年代「国民の物語」批判』(ちくま学芸文庫)より、火野葦平の『麦と兵隊』における日本兵の心情描写に関する考察の一部。 戦場において「生死の境に完全に投げ出されてしま」った火野は、…

化石水

リビアの砂漠の中には、巨大な「化石水」の地底湖があることがわかった。 化石ができた太古の時代から地面に溜まっていたから、化石水と呼ぶという。 この化石水を利用して、とんでもないプロジェクトをリビア政府は考え、 そして実現している。 砂漠の中に…

題名

はなっから観る気がないからどうでもいいことだが、テレビ番組の題名がワケ分からない。 「ティンティンTOWN!」「めちゃ×2イケてる」「モグモグゴンボ!」「遊ワク★遊ビバ!」なんだこりゃ。 新聞のテレビ欄を見ただけじゃどんな内容なのか推理することも…

モジュール戦隊

以下はほぼ完全に私のいいかげんな見立てと憶測に基づいた予想(というより妄想?)なので、間違っても“事実”として流布したりしないように。しないか。 『天装戦隊ゴセイジャー』は東映にとって、帯番組製作の「モジュール化」をどこまで推し進められるかを…

変人

優秀だけど変人と呼ばれる人達ってのは,大概常人より異常にパワフルでタフだったりするケースが多いように思える。だから,ポテンシャルの低い凡人には変に見えるんだろうし,周囲に迷惑をかけることも多かろうて。たまたま情熱を傾ける方向がプログラムだ…

翻訳

某国営放送の英語トーク番組を観ていたら、絵本の翻訳をされる女性が登場。擬態語の翻訳にはとくに苦労されるとか。『大きなかぶ』というお話では、なかなか抜けない巨大なかぶを引くために、たくさんの人や動物が集まってきます。ところが抜ける瞬間の音は…

中野孝次『ブリューゲルへの旅』

先週読んでいた本より。 「そもそものはじめは紺の絣かな」とうたった詩人がいて、わたしはこの句にひどく感心した。しかし考えてみると、わたしは幼時に紺絣を着たことがないのだから、つまりまさにその経験がないということのためにとくにこれにいかれてし…

「人類は何も学ばない」

……とは、『フロントミッション3』というゲームの冒頭に登場した言葉でしたが。 1840年代のイギリスとのアナロジーで思い出しましたが、5月24日にニューヨーク経済クラブで講演したグリーンスパンが、一言 The answer, in my judgment, is no, becaus…

幻影

近所に建っていた古い民家が取り壊されていくのを、ぼんやりと眺めて過ごす。 ショベルカーに突き崩されていく民家、喉の奥にまで飛び込んでくる砂埃と木の割れる匂い。 開きかけの本のように半分切り崩された民家の前で、僕はただただぼんやりとしていた。 …

いいわけ

あれは自分が新採のころのこと・・・ 完全に出遅れてしまって、出張先に集合する時間に間に合わなくなってしまった。 どうしよう?何て言い訳すればいいかなぁって考えてたけど、それよりも急いで到着することに集中してたから妙案が浮かんで来なかった。 そ…

データベース的、司会的

今回私は初めて、研究発表の司会をするように命じられた。(略)……なかなかどうして、これでもたいへんなのだ。あ、いや、鐘を鳴らすのがたいへんなのではない。発表が終わったら、それに対して簡潔なコメントを言わねばならない、ここなのである、たいへん…

口承

…… つまり、語りには台本はあってもないようなものだ、と言いたい。私は語りたい作品があるときは、台本なしで何年でも語る。語り続けているうちに語りのことばの主要な部分がきまってくる。しかし、細部は常に変わる。昔の語り手はそうしていたと思うのだ。…

Salute

なぜか専門学校の講師をよく務めておられるという、カー用品のWebショップの方のWeb日記より。 個人的には、卒業式への臨席があるのは毎年の恒例行事の1つになって久しい事です。 今年も当然のように臨席し、その後の謝恩パーティーでオレのいつもの卒業メッ…

反映

わが町の中学校の隣の空き地のまんなかに、巨大なけやきが立っていた。そのわきに、もう何年も人が住んでなさそうな、今にも倒れそうな二階屋がたっていた。けやきは、この町の他の場所にあるものの少なくとも二倍の径の幹もつくらいの、堂々としたものだっ…

イースター島

先日、コン・ティキ号の実験航海で有名な考古学者トール・ヘイエルダールのイースター島発掘記『アク・アク 孤島イースター島の秘密(上・下)』(社会思想社/現代教養文庫、1975年)を古本屋でたまたま見つけて、非常に面白かったので、その続きでイースタ…

復元

ITmedia エンタープライズ:シュレッダーはセキュアな書類破棄方法か? 次に、技術者は細断くずをスキャナにかける。スキャナが紙片の1つ1つを読み取り、一意のID番号を振って、ページと照合できるようにする。そこからChurchStreetのソフトが作業を引き継ぎ…

今日は明日の昨日

古本屋をしていると、昔の東京の写真集をしばしば目にする機会がある。目の前に広がるのは、古き良き東京のモノクロ世界。しかし、頁端の小さな文字の撮影年に目を凝らすと昭和41年、43年、45年、……。なんじゃ、私はこのモノクロの片隅に棲息しているじゃな…

おにぎり

コンビニのおにぎりって最近やたらおいしくなりましたね。 とゆーか、あれはほんとにおにぎりと言えるのか。 まあうまけりゃなんでもいいわけなんだが、形がおにぎりの形状を取っているだけでおにぎりとは別物のような気が。 ハムが横っちょに張り付いてるヤ…

声優

僕は現在は新人研修の身なので、研修用のビデオを見せさせられることがあるのですが、何が一番気になるって、誰がナレーションをやっているのかということだったりします(笑)。中身はどうせつまらないですし(ぉ。ただ、大抵、ビデオの視聴が終わってエンディ…

航跡

6年ぐらい前、まだ秋田にいた頃なのですが、コミュニケーション系のCGIスクリプトをシェアウェアで公開していたころがありました。今となっては、正直見るに堪えない、汚いコードです。(略)そんな中、ある社交ダンスのページを作っている方がいらっしゃっ…

索引

メモ。 ダニエル・ブアスティン『本はいつごろから作られたか』(集英社文庫、1991年)を読む。原典は1983年刊行。内容が多岐にわたる本で、東アジアへの理解も深い。(道鏡が出てきたときには驚いた。)書籍が誕生する以前は記憶術が興隆していたこと、活版…

モダン・タイムス

「昭和住宅物語」は一般向けとはいえ建築の基礎知識を要するので、興味のある「3DK誕生記」と「ステンレス流し台の生い立ち」だけを拾い読み。3DKの歴史的意味:ダイニング・キッチンの完成(食寝分離、テーブル生活の促進)、主婦のスペースの地位向上、工…

夫婦最中

さっき「さいちゅう」というのを変換して思い出した。横須賀市に「夫婦橋(めおとばし)」という橋があります。橋の近くの和菓子屋さんで「夫婦最中(めおともなか)」ってお菓子を販売していて、お菓子の名前がでっかく書かれた看板なんかもありました。あ…

世界の基準

…… 1980年ごろの共産圏を扱った本を読むと、「自由で豊かな社会」の基準が現在よりかなり厳しいのに驚く。たぶん、比較対照する基準点が、1980年と、2010年では異なるからだろう。 1980年、「不自由で窮屈な社会」の基準は、ブレジネフ時代…

写像

BSジャパンで勝間勝代氏がホストを務めている番組『デキビジ』にひろゆき氏(西村博之氏)が出演した時の討論の様子は、今年のゴールデンウィーク中におけるネット上の最大の“娯楽”となってしまった感があります。 勝間 VS ひろゆき 討論会 【ネットの匿名性…

昔の名前で……

文化地層研究会主催の旧町名・井戸端会議に行ってまいりました.コーディネーターを務めていた斎藤純さんが,「タクシーの運転手さんでもベテランの方は旧町名を…」と話されていました.実は私の職場の総会が金曜日にあり,終わってから乗ったタクシーの運転…

常識

日本って無宗教な感じがするけど、、、(略)常識とかが宗教みたいになってるんじゃないかなぁと思った。人間にはやっぱり心のよりどころみたいなものが必要で、それが多くの日本人にとっては宗教じゃなくて「常識」がその場所にいついてしまった、、、みた…

ただいま疾走中

7年ほど前の広告の話。 ANAの中国キャンペーンのコピー。「その国は、疾走する。その国は、速い。高速中国ANA」急速に発展する中国をアピールしたものです。なんかいいですね。私がはじめて中国(北京西安)に行ったのは5年前。マックはあったけどコンビニな…