Salute

 なぜか専門学校の講師をよく務めておられるという、カー用品のWebショップの方のWeb日記より。

 個人的には、卒業式への臨席があるのは毎年の恒例行事の1つになって久しい事です。

 今年も当然のように臨席し、その後の謝恩パーティーでオレのいつもの卒業メッセージで何人も涙を流したんだけど、今日は、そういった盛況な卒業式ではなく、1人だけを送り出す卒業式でした。
 今日の学生は、本来去年の春に卒業するはずだったのが、様々な事情で1年ちょっと遅れ、その途中ではオレも、当時の担任も、ごく親しい仲間も、行く末を大変心配していたのです。
(略)
 本人が入場して、声をかけたらびっくりし、その後、涙をボロボロ流してました。
 1人だけの卒業式と言っても、そのコのためだけに式次第もちゃんと用意され、何も手抜きのない卒業式だったのは、本人だけでなく、オレも驚いたけど、こういう部分に学校側の姿勢が表れるんだなぁ…と感心しつつも、きっと、このコにとって、忘れることにできない卒業式になったと思えるのは、本当に良かったと感じています。

一人だけの卒業式 ─ オフィス・トワイライト”裏”業務日誌 2008年5月30日

 ひところ「品格」なる言葉が大安売りされたことがありますが、あれはこういう時にこそ使うべき言葉なのだろうと思います。