題名

はなっから観る気がないからどうでもいいことだが、テレビ番組の題名がワケ分からない。
「ティンティンTOWN!」「めちゃ×2イケてる」「モグモグゴンボ!」「遊ワク★遊ビバ!」なんだこりゃ。
新聞のテレビ欄を見ただけじゃどんな内容なのか推理することもできない。
ぴったんこカン・カン」「ロンロバ!ハイティーンブギ!」「ガチンコ!」
これらの視聴者層はおそらく10代から20代前半の若者なのだろう。
そうでなければ我々還暦に近いオヤジに理解できるはずがない。
日曜洋画劇場」は長寿だがこれは分かりやすい。
日曜日にやる洋画番組なのだ。
もっと分かりやすいのはNHKの番組だ。
「お昼のニュース」「5時のニュース」「ニュース7」「ニュース9」「ニュース10」
何が分かりやすいと言ってこれほど分かりやすい題名はない。
おはよう日本」。朝の日本列島の紹介だな、とすぐ理解できる。
(略)
名は体を現す、と言う。
それらの内容も芸能人が自分達だけで楽しんでいるような訳の分からない番組なのだろう。

山恋うる日々のつぶやき 2003年6月8日

 確かにバラエティ番組では時折、番組タイトルだけでは内容がさっぱり見当もつかないという場合がありますね。こういったよくわからない題名をつける意図は、タイトルによって番組の内容をかいつまんで要約し提示するのではなく、どちらかといえば擬音と同じように「どういうノリか」を感覚的に示すのを目的としているんだろうと思います。感覚的であるだけに、同世代的・同時代的な語感を共有していないものにはまったく通じないでしょうし、同じ世代であっても感覚的に何となく通じる人と通じない人がいるでしょう。
 ただ、どんなタイトルも最初はまったく新奇なものでしょうから、同世代的・同時代的といっても共有の語彙をそのままタイトルに持ち込んでいることは少ないでしょうし、そこにはこうしたタイトルが狭い範囲で感覚的に受容されるまでのプロセスが存在するのではないかと思います。こういう感覚的な造語が送り手によって提示されてからそれなりの層に受容されるまでの間に、いったいどんな“言語ゲーム”が働いているのか、誰か研究された方はいらっしゃるのでしょうか。