夏のエアコン

……職場は冷房が効きすぎている。氷みたいな風がパソコンを触ってる腕にひゅーひゅー 吹きつけてくるし、机に手を触れると、冷蔵庫に入れておいたようにしーんと冷えてるし。 でもばにの席周辺が「寒い」としか言いようのないくらい冷えていても、すぐ隣のシマでは 暑くてうちわを使ってる人もいる。空調が古いからしょうがない、という話だけど、昔はもっと ましだったんだろうか、それとも昔はこれが当たり前だったんだろうか?

ばにの日々 2001年7月4日

 職場や地域によっても異なるでしょうが、この日記が書かれたちょっと後の2000年代前半からは、職場の服装をノーネクタイ等の通気性の良い状態に緩める「クールビズ」が少しずつ広まり、それに連れて職場の冷房の温度を高めに設定する傾向も見られるようになりました。主に地球温暖化や都市のヒートアイランド現象などといった問題意識に呼応したもので、それまで職場の冷房が強すぎると思っていた人にはちょうどいい朗報になったことでしょう。ただ営業等で外出の多い人だと、暑い思いをして外回りから自分の職場に帰ってきてもあんまり涼んだ気にならないということもあるようで、それぞれのワークスタイルによっても感じ方は異なるかもしれません。先の大震災以降は原子力発電所の運転停止に伴う節電という意味合いから、こうした夏場の省電力が強調されることも多くなっていました。
 その一方では、近年都市部を年々少しずつ夏の平均気温やピーク時の気温が高くなってきて熱中症の危険性も増していることから、節電は大切だけど無理をしすぎずに必要な時にはエアコンを活用しようという、相反するようなメッセージも積極的に出されるようになっています。特に今年は記録的な猛暑ということもあり、あまり積極的に節電を打ち出すようなケースは以前に比べてむしろ少なくなっているように思います。