AGE-3

 Twitterでなんとなく連続ツイートしてしまったガンダムAGEの話。

 こないだ作ったHGフルグランサを眺めていて、こいつは母体こそAGE-1だけど機体コンセプトはAGE-3フォートレスの直系みたいなものだという感じがした。作中でのAGE-3フォートレスの位置付けを考えるとなかなか面白い流れだと思う。
 元々AGE-3はキオがフリット爺さんに言われるままにヴェイガンを倒しまくるための機体であって、大火力で敵を圧倒するフォートレスはその極致だった。でも同時に、キオがじいちゃんの信念を素直に受け継ぐ生き方から(シャナルアさん絡みで)初めて揺れ動き始めるのも、他ならぬフォートレス搭乗時のことであり、次のオービタル搭乗時にこの揺らぎとその果ての離反は決定的なものになる。次のAGE-FXはAGE-3とは完全に異なる機体コンセプトを持っており、フォートレスはフリットのヴェイガン殲滅の信念がそのまま形となって現れていた最後のガンダムだった。
 グランサやフルグランサがAGE-3の重武装を受け継いだようになっているのはそのためだろう。孫のキオがもはや素直にじいちゃんの言うことを聞かなくなった以上、フリット(とAGE-1)は老骨に鞭打って、AGE-3にまで至った進化の成果をむりやり自らの身に帯びて、再びヴェイガン殲滅に邁進しなければならなくなった。フルグランサのデザインには、軽量でスマートなAGE-1に強引に装甲と大火力を据え付けたむりやり感があって、そこがある意味で作中終盤におけるフリットの位置付けに似つかわしいような印象がある。