オーバースペック

みなさんには、ご自身でロマンを感じる言葉ってありますか?

私の場合、(略)「オーバースペック」という言葉に、妙にロマンを感じます。
類似の意味を持つ諺に、「過ぎたるは尚及ばざるがごとし」がありますが、それじゃダメなんです。

私の例として、団地住まいなのに300W級のアンプ、アニメ中心のソフトしか持っていないのに20万円もするDVDプレーヤ。
う~ん、いいですねぇ、ちょっとドキドキしちゃいます(笑)
……

ロマンを感じる言葉 ─ サポートセンター裏路地っく・徒然なる雑記 2002/12/5

 オーバースペックかー。このロマンは感覚的になんとなく理解できそうな気がします(笑)。
 目的を果たすために必要十分なレベルの技術ではなく、目的を果たすという機能的役割から見て明らかに大きく逸脱した、どう考えても無駄としか思えないレベルにまで到達した技術手段は、たぶん「目的に対してどうであるか」という側面とはまた別の魅力が出てくるんだろうなと思います。
 どこからこの魅力が出てくるのだろうとつらつら考えてみたのですが、オーパースペックな技術手段というのは、焦点となっている目的ー手段連関のフィールドに認識の範囲を限定するなら、その範囲限定で“オーパーツ”みたいな存在に相当するんだろうと思います。言いかえれば、その範囲内においてはオーバースペックなものは超越的・圧倒的な支配力を誇り、一種の“箱庭の帝王”として君臨できるというわけで……いや決して貶めているわけではなくて、オーバースペックなものの魅力って、どこか“権力”や“暴力”が秘めている独特の魅力に相通ずるものがあるんじゃないか、という気がするのです。圧倒的なパワーで対象を蹂躙する快感というか。