共通語

国際コミュニケーション論の授業で、「国際共通語としての英語」というテーマで学生に発表してもらった。

学生代表で張さんが頑張ってくれて、授業はスムーズに進んだ。彼女は「国際共通語」になりうるものとして、人工言語エスペラントを取り上げた。まず、これは予想通りだ。

ところが、彼女ははネットの日本語サイトのほか母国語の(つまり中国語の)サイトも調べて、エスペラントに代わりうる国際共通語として、人工言語の「大同語」なるものを、どこからか調べだしてきた。
(略)
大同語は中国語で「世界大通語」「大通語」とも呼ばれる。アルファベット表記(あるいは原語表記)はMondlango ("world language" の意味) または、Ulango ("La Universa Lango" の略で "The Universal Language" の意味) だ。

エスペラントにも欠点がある。(詳細は「エスペラントの欠点と反論」を参照のこと。)このMondlangoは、エスペラントの長所は利用しながら、エスペラントがもつ欠点をなくすべく、複数の人間がかかわって創った言語だということ。その中には中国人もいるので、中国語の長所も利用したらしい。

モンドランゴはエスペラントに代わり、国際共通語になりうるか? ─ 巣窟日誌 2004年5月10日

 こんなものがあるんですねー。2002年に提唱された、エスペラント等と比べればほとんど生まれたばかりと言っていい新しい試みなのだそうです。
 エスペラントを筆頭とした国際共通語の試みは、ヨーロッパで19世紀後半から20世紀初頭にかけて盛り上がった後、現在では何となく落ち着いてしまった感がありますが、情報ネットワークの拡大と精緻化がますます進んでいきそうな21世紀に、果たして国際共通語運動は再興したりするのでしょうか。