危機感

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 子供1人が死ぬというのは大変なことだが,だからといって首相や無関係な大阪府知事が献花したり,家宅捜査が異例な速さで行われたり(速いのは悪いことではないが)ってのはどうなんだろう。子供だけではなくさまざまな人がいろんな事故で死んでいるのにな。でも,回転ドアなんて親は危機感を持って当然だと思う。実際にどんなことがあったのかは知らないし判断はできないが,あまりにも危機意識のない想像力のない親ばかり見ているのでよけいそう思ってしまう。森ビルや製作した会社に責任がないとかはまったく思わないけれど。

http://www.mobilenews.ne.jp/dialy/2004/200403.html 2004年3月30日付

 六本木ヒルズで回転ドア事故があった時の話ですな。
 でもこれって、結構二律背反なところがあるんじゃないかとも思います。世の中に新しい技術手段によるサービスが供される時、供する側は多くの人にその技術手段に馴染んでもらいたい、そして“良き消費者”になってもらいたいと思って、なるべく敷居の低さ・とっつきやすさをアピールするというケースが多いのではないでしょうか。中にはわざと敷居を高くして高級感を演出するという消費財ももちろんありますが、基本的に危機感というのは心理的な敷居を高くすることと相即的なのであって、そういう意味では新しい技術手段のメーカーやディーラーは、いかにして消費者が危機感を持たないようにするか、という方向のアピールにむしろ腐心する傾向が強いのではないかと思うのです。